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6/04/2019

JCCG - Travel in Phantasia


人には様々な人間関係がある。思い返すとそのどれもで上手くいかなかった。
家族。私には兄がいるが、彼は高校の頃から引きこもり始め、5年ほど家から出なかった。そこで弟である私が追い詰めるような態度を取らなければ彼の社会復帰はもっと早かったかもしれない。アルバイトから始めたスーパーマーケットでの勤務は実を結び、現在は立派に正社員として汗を流している。その、彼が引きこもっていた5年と、前後数年を合わせて計10年程度、兄と私はろくに口を聞かなかった。もともと兄は高圧的な性格だったので以前から萎縮して仲良く話したりはしなかったのだが。彼が引きこもっていたとき、私は思春期真っ只中で体格も兄と並ぶようになったのもあって、立場の逆転も手伝い、徹底的に彼を潰そうとした。家の中がぐちゃぐちゃになるほどの殴り合いをしたし、優しい母が買い揃えていた皿や花瓶が割れて破片が散っていった。壁には幾つもの穴が開いている。この歪な関係はどれだけ母を苦しめたんだろう。実の両親に捨てられ、幼少期に愛情を享受しなかった父も子に対してどうしてよいか分からず、苦しかったと思う。(どこかに続く)

1/28/2019

🌌skyhall🌌


JCCGに会いたい。

5/21/2018

Makeup removal by Tear Souvenir [A Q U A E, 2018]

Makeup removal by Tear Souvenir [A Q U A E, 2018]

https://aquaardens.bandcamp.com/album/tear-souvenir-makeup-removal

”世界で一番美しいレーベル”、A Q U A Eが静かに再始動した。主宰のjccgはこの1〜2年沈黙を続けていたのだが、数ヶ月前よりtwitterに彼の暮らすポルトガルはコインブラの景色を収めた写真を淡々と投稿するようになっていた。彼は音楽家であると同時に非常に優れた写真家である。彼が切り取るどこまでも瑞々しいコインブラの空気は彼の静かな佇まいと柔和に交わり、小さく美しい世界とそのアンビエンスを届けてくれている。

Photo by jccg
Photo by jccg

そして世界で数十人もチェックしていないであろう彼のyoutubeのチャンネルに曲のタイトルだけを据えて(検索でそこに行き着くわけないだろう)、新曲と思わしき動画を連日のようにアップロードしていた。それらが来るTear SouvenirによるA Q U A Eの新作であるとは知らされず。いや、その予感は勿論のこと存在していたのだが。




関係のない曲も混在して無言で投稿するものだから彼の活動は把握がしづらい。「exocore」は神聖かまってちゃん風のノイズ・パンク・コラージュといった趣きで私を混乱させた。そういえば彼はエコージャム信奉の強い人物であり(チャック・パーソンの大ファンであってヴェイパーウェイヴ、特に現在のそれとは距離を置いた)、ミーム的でない実験の脈の上に位置するサンプリングを嗜む性格であることを思い出した。



彼のようなアンビエント、ドローン、コラージュ、エコージャムの境界線が曖昧な、溶けた音楽が私は好きだ。そして今回のTear Souvenirの『Makeup removal』はまさしくその音楽が端正に並べられている。
***
私が+youとして、彼がxccgとして共作しA Q U A Eからリリースしたスプリット『buranko』の、私のパートの最後に収録した楽曲はエチオピアの古い音楽をスクリューしてループさせたものだったのだが、それをまたピッチを上げて編集し直した「kenjiamigo」は巡り巡って原曲に近づいており微笑んでしまった。作ってくれてありがとう。しかし、原曲の美しさはやはり普遍的で、彼がこの曲に引っ掛かったのも感性の重なりを感じとり、嬉しい。



そのお返しとしてTear souvenir「Underneath」のQuiet editを制作した。今まで自分の声を使うのは躊躇いがあったが、本日、5月21日を以って26歳を迎えたわけで、ずっと挑戦したかった朗読や歌唱に歩を進めたい。今年の夏には+you & space xの『with u』をリリースする。その先、今年の冬か来年の春には+youの『world tour 2』をexo tapesからリリースすることを彼と約束した。メトロノリとの共作も牛歩だが進んでいる。いつかこのQuietも形になればいいな。



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『Makeup removal』を聴いていると広大な雲海が広がる。雲の海というより、雲と海。

http://aquaardens.com/releases

11/27/2016

+you / xccg ~ 'buranko' ( via A Q U A E / 2016 ) ~ +you side (full)



人生で初めて”作品”を形にしたのは、ポルトガルはコインブラという美しい街に暮らすjccgが主宰するレーベル、Exo Tapesからリリースした、私にとって最良のプロジェクトである+youの1stアルバム「World Tour」だった。

私が+youとしてWasabi TapesにてBurialやAwesome Tapes from Africa、ハイライフ・ミュージシャンなどの音源をスクリューさせドローンとして楽しんでいたところに、jccgから一通のメールが届いた。”君の作品をリリースしたい”。

当時、私にとっての居場所はWasabi Tapesのバンドキャンプとタンブラーしかなかった。Wasabi Tapesをレーベル兼ブログとして機能させ、自分が作りたい音楽、自分が聴いている音楽を陳列させるお遊びをマスターベーションよろしく続けていた。初めて外部から声をかけてくれたのはQuantum Nativesの連中だった。そこで発表したのはDjwwwwとN. Brennanのミックステープであり、もちろん、それも私にとってはターニング・ポイントなのだが(J.G. BiberkopfやSentinel等と親交を深めるようになるきっかけだったと思う)、やはり自身の音楽がCDなり何なりと手に触れるモノとしてパッケージされる体験はあまりにも感動的な出来事で、たとえそれが数十部しか生産されない自己満足のミクロな世界であろうと、ele-kingの三田格がそれを批判しようと、私が”ミュージシャン”としての一歩を自覚した瞬間だった。ポルトガルから日本へ。郵便物が自宅に届き、開封し、そこに敷き詰められた「World Tour」を手に取った時、泣きそうになった。”私の音楽は独りではなかったんだ”、と。

彼ほど”漂う空気”を澄んだものに整えることに長けた人はいない。Exo TapesとA Q U A Eは世界でもっとも美しく透明なレーベルである。”規模が大きい”ことのイコールが”世界”ではなく、静かに、小さく繋がる”世界”の尊さを教えてくれたjccgが好きだ。そんな彼とのスプリット「buranko」は、「World Tour」で”世界”を見てきた私がjccgに送るラブレターである。世界でいちばん、彼に会いたい。