Asternm Nexuの変名...いや、どちらがメイン?White Goblinが建築する地下迷宮は誰にも発見されずに孤独に佇んでいる。映画やゲームで描写される中世の民族音楽からインスピレーションを受けた”ダンジョン・シンセ”というファンタジーの色の強いタームがあったが、White Goblinにもその趣味は一部に見ることが出来る。そこに食品まつり的な解されたビートが反響していけば独特な奥行きを演出されていく。「🎲 U0001f3b2 (Seventh Realm)」は間違いなく今年上半期のベスト・トラックの一つだ。〈Awesome Tapes from Africa〉が発掘してきたような「U+270C ✌」もエッヂが効いている。そしてYouTubeでしか公開していないアルバム『Ego Rains』はノイズ趣味が爆発した内容だ。古代と未来をシームレスに紡ぎ、土着的鼓動を無機質に処理する彼は近々、某レーベルよりデビューをするとのことだ。私もお世話になった、あの。こうして繋がっていく関係性はとにかく面白い。
さて、Susan Balmar等の名義でも知られる/f周辺の人材の相関図を正確に描くことが出来る日本人はいないと断言できる。私もその中の一人ではあるのだが(私は彼らが運営するプライベート・ブログのメンバーなのだ)、”この辺”は誰が誰なのか本気でワケがわからない。しかし、覆面でパフォーミングをする東京のエママウスが相当に交流を深めているのを見るに(エママウスは”この辺”が参加する〈psalmus diuersae〉からデビューしている)、彼女ならばその難儀な行為も達成が可能かもしれない。