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3/16/2018

『大ひかりのエクスプロージョン』2018.04.07(Sat) @ 岡崎城二の丸能楽堂 に出演します


4月7日(土)・16:00開演 20:00閉演・投げ銭制で、愛知県は岡崎市の「岡崎城二の丸能楽堂」にて開催される『大ひかりのエクスプロージョン』に出演します。昨年の『インフラ INFRA 2017』より数えて人生2度目のライブとなります。皆様のお越しをお待ちしております。また、当日は現地にてdJ Gaga Slime & MC Pure Photoshop Coreのデビュー作品『Golden Slime Core Mixtape』を限定部数、配布予定です。収録曲「Air Force Nuclear」をYouTubeにて公開中です。




***


2018 April 7 (Sat) 16:00-

"大ひかりのエクスプロージョン"
(dai-hikari-no-explosion)

@ 岡崎城二ノ丸能楽堂 https://goo.gl/dJ52pJ


LINEUP:
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woopheadclrms


Info:




1/19/2018

SIM LETTER from woopheadclrms: $ega & The Rainbow Streets ~ 想いで100景

'想いで100景' by $ega & The Rainbow Streets (Noumenal Loom/2017)

 スーさんにこのアルバムのレビューをしかもsimに書いて欲しいと頼まれ、筆を手に取るまで多くの時間がかかった。それほどにこのアルバムには多くが包まれ、繊細で、絶妙な感覚で存在している。
 生活の中から出てくる音楽というのは素晴らしい。生活音をトリミングしたということではなく、過ごしている生活を培い育ててきた感覚でろ過させ、作品に落としこむということだ。その感覚が、どんどんと大切になっていくだろうし、訪れ続ける様々な氾濫から身を守る数少ない術である。また、表現の楽しさを作り手が一番享受できる手法とも言える。
 このアルバムにはそんな楽しさが詰まっている。バリエーション豊かなバンドサウンドであるにもかかわらず、常に一人の人間の生活がにじみ出ている。すべての曲から、作り手の過ごした時間、空気、そして想い出が伝わってくる。どんな音を使っているかだとか、ビートがどうだとか、何のサンプリングだとか、このアルバムを語る上でほぼ必要のない話だということは、アルバムを通して聞いた時の自分の感覚と素直に向き合えば、すぐわかるはずだ。そういうと、レビューが難しくなっちゃうけど。でもそう。
 彼は、サンプリングを主として曲を作る。でもその範囲が音に限らなくなっていることは周知の通りだ。彼の作品は毎回「サンプリング」というものの在り方を広げ変え続けている。先述の「生活」というものもその範囲に含まれ大いに機能しているのは、このアルバムが証明している。
 このアルバムはもはや、「振る舞い方」に近い。それが素晴らしい人は好きだ。先日に共演させて貰ったジェフウィッチャーはその良い例で、彼が名刺のように己の作ったアルバムを渡してきた時には、今の彼のやっていることと併せて本当に美しいと思った。作ったものが自分の体のような、そんなしなやかさがあった。この作品もそう。
 僕は彼を「音楽家」だとずっと思い続けている、そして尊敬している。言葉、映像、そしてもちろん音も。いろんな「表現」が重なり合ってその言葉の次元に足を踏み入れられるし、日本の若い人でやっている人は本当に少ない。この豊かで尊い言葉を目指すことは、すごく大変かもしれないけど、絶対に楽しいし、価値があると思う。
 2017年にこのアルバムが生み落とされて本当によかった。これからそれを見つける人もみんな似たような思いをすることであろう。環状線グルーヴがきこえる。
 


https://noumenalloom.bandcamp.com/album/ega-the-rainbow-streets-100

1/09/2018

woopheadclrms ~ hi, me

2016年にfri珍さんと知り合って、愛知県岡崎市のイベントスペース「ひかりのラウンジ」で「ひかりのエクスプロージョン」ってイベントを企画させてもらうようになり、2017年は3回岡崎に行った。

一回諸事情あって欠席しちゃったんだけど、初回はお客さん5人くらい?、そこから少しずつだけど着実に集客を増やして、先日開催した第4回で初の10人越え。まだまだfri珍さんは赤字だろうけど、ネット上のつながりは着実に広がっている気がする。これからは愛知でどう認知させていくかが課題です。

正直、愛知の中心から離れた岡崎という街で、カルチャースペースを運営することなんてほぼ不可能だと思う。まず若者がいないし、若者に限らず人が少ない。そんなところでこんな尖ったイベントばかり続けるfri珍さんと、どうにか協力したい俺にとって、一番でかい存在はウープなのかもしれないな。

エクスプロージョンの初回に初めて会ったウープとfri珍さんは完全に意気投合して、いまじゃほんとに親子みたいで、こないだみんなで飲んでるとき、「今年はひかりのラウンジにそそぐ」ってあんなに熱くなったウープ見たらもう、、泣きそうになったよ。ウープはほんとにいいやつ。最高だ。

この動画は、先日開催した 「第四回ひかりのエクスプロージョン」のためにウープが作ってくれた動画です。
最近のウープのツイート見てて、たぶんなんかやってくれると思って、VJやってみない?って誘ったらちょうどやりたいって思ってたみたいで、2時間でサッと作ったらしい。

ウープとはいつもケンジ君の話になるんだけど、俺たちはケンジ君みたいに自分の生活をそのままに表現したものだけを見たいと思ってる。
想いで100景は、そんな普遍性を持った名作だと思うし、やっぱりケンジ君が日本で一番かっこいいっていつもながらにまた感動しました。

先日の打ち上げで、「俺は音楽家になりたい」って強く語ったウープの無音の映像は、無音でもちゃんと音楽だし、ケンジ君にも負けないくらいにありのままの表現だと思う。
もしかしたら今年のウープは去年に比べたら評価は低いかもしれないけど、ケンジ君の想いで100景みたいに、数年後に振り返った時その価値がわかるようなとんでもないことをやってくれる気がする。

 

ひかりのラウンジとナイスショップスーの共催イベント「ひかりのエクスプロージョン」

次回は4月7日(土)岡崎城の能楽堂で、第五回スペシャル公演を開催します。


ぜひ遠方からでもこの日のために来てほしい。特にSim読んでる方は絶対。
fri珍さんとウープと俺が、今やりたいことを全力でやります。





10/30/2017

雑記 20171029


今までの自分とは違ったことをしたいという気持ちが強くなり、その際に思い返したのはやはり私はThe Avalanchesにサンプリングの魔法を教えられたということで、それを踏まえ、どこまでもシンプルで何も起こらない内容のアルバムを作りたくなった。退屈な何か。2、30年後ぐらいに誰にも知られず消えていったカルト・バンドとして勝手に音源をフルでYouTube(その時にはYouTubeは無いだろうから、代替の何か。)にアップロードされて、今の私ぐらいの年齢のスノッブな若者が好んでくれそうな、落ち着いた、ポップで、それでいてどこか変わった音楽、を、すべてサンプリングにて作りたい。The Avalanchesはどこまでも美しい。そして「Since I Left You」はDJとプロデューサーの技術と知識の結晶だ。手法を学びつつ、そぎ落として、私なりの感性で$ega & The Rainbow Streetsを結成した。このアルバムは作っていて楽しかったし、サンプリング、コラージュをしていく上で次のステップに進めそうな予感がしている。今までのノリを求められている場合にこれが評価されるか、売れるかというと...難しい。しかし、それが大事なのではなく。「想いで100 景」、地味だけど自分として非常に気に入っています。ゆっくり広がって欲しいな。
https://noumenalloom.bandcamp.com/album/ega-the-rainbow-streets-100
その一方でバッチとしてリリースされた同郷のtoiret statusは更にtoiret statusを拡張していく内容で、これはどう考えても売れる。やはりビートの土台がしっかりしていると人はリズムをとってしまうし、躁だし、本当に彼の音楽は「LSD: Dream Emulator」みたいな悪夢だよな...。ということでそのOSTについて「toiret statusだ」と言及したら案の定、彼もこの作品を知っていた。繋がるところはやはり確実に繋がるなぁ、と。そんな彼、RBMAのフェスにも出演とのことで是非とも皆さんに足を運んでいただきたい。

https://noumenalloom.bandcamp.com/album/toiret-status-nyoi-plunger

さて、「想いで100景」で一つの新しい形ができたので次はテンションを上げて。PFの「Dreamscape」をWasabi Tapesより。海外からリリースすることが目的になっている人が多いので、自分のレーベルをとにかく大事にしたい。自分の場所を持ちたい。

それと、メトロノリと+youでゆったりと製作中のアルバムより進捗報告。10分程度の映像を私が担当して進めているのだが、それを提出する度に秒単位でのこだわりで添削され、そこでのやり取りで彼女の音楽でも感じ取る繊細さが見えて微笑ましくなった。時間はかかっているけれども、非常に素晴らしい内容の、静かで美しい作品ができつつあると思います。モノレール、空港、雨の日をヒントに。

そして次のステージへと歩を進めた彼らに祝福を。woop、TMTでのEUREKA!獲得おめでとう◎

5/04/2017

'Kamechiyo' by woopheadclrms (Wasabi Tapes)

'Kamechiyo' by woopheadclrms (Wasabi Tapes)

Wasabi Tapesのnew shitは愛知県在住のトラックメイカーwoopheadclrmsによるフルレングス。toiret status、食品まつり、CVNらの活躍によって日本の現行のエクスペリメンタルを論ずるとき、そのキーワードはカットアップとコラージュであることは疑いようのない事実である。彼らはなぜ素材を過剰に刻むのか、彼らは何故異なる文脈を接続するのかを考えることは今後に今を伝えるために必須なのだ。その体系は近いうちにまとめるとして、woopheadclrmsは次なるtoiret statusとでも云うべきポップ・ミュージック起点の軟性・硬性
ビート〜アンビエント〜コラージュを展開している。「ONODA」のような躁テンションかつメタリックなまさにtoiret status節ビートもあるが、woopheadclrmsにはトクマルシューゴのようなトイポップも感じるし、オオルタイチの名前も引用したくなるレンジの広さがある。『Kamechiyo』のオープニングを飾る「Dig」はオリエンタル・ニューエイジを背景にジャンルレスかつランダムな複数の有機素材が折り重なり独特なこの世でないユートピアを作り上げている。ミュージック・ヴィデオのディレクターはwoopheadclrms本人によるもの。



20曲に及ぶ壮大なポップ・ビート・コレクションである力作『Kamechiyo』は彼にとって現時点でのマスターピースであることは間違いないだろう。おもちゃ箱をひっくり返すだけでは飽き足らず追い打ちの如くクラッシュし、ドロドロに溶かし、子供の残酷さをダイレクトに抽出したファンシー・バイオレンスとして悪夢のような時間は一度聴くとしばらくは距離を取りたくなる、が、この中毒性はダンボの「ピンク・エレファント」シーン的なサイケ感がありどうも危うい。このガン決まりな世界はどう考えても求心力が高いだろう。