2/19/2018

+you & space x - with u (official music video)


「world tour」の後日譚としての「with u」。舞台は宇宙旅行である。どれだけ自己満足の小さい世界だろうと2015年にExo Tapesからリリースした「world tour」が私のすべての始まりだと思うし、最後に収録した「mata ashita」が指すその日を自分でも見たくなったので、最近いろいろとインスピレーションを受けまくっているイーロン・マスクにあやかり、そして宇宙旅行なのでspace xを持ち出して共作とした。宇宙だというのに、いま暮らしている街の、本当に毎日のように利用しているモノレールからの景色の空中を浮遊する感覚がしっくりきてしまい、なんだろう。デジタルがWasabi Tapesから、CDがLynnからリリース予定。春〜夏の気持ちのよい季節に皆さんの手元に届くとおもいます。
https://exotapes.bandcamp.com/album/world-tour



2/05/2018

a million suns



exilevevo

"Ambiencee" by EZCO, "Addiction" by Nothto (Wasabi Tapes)

"Ambiencee" by EZCO (Wasabi Tapes)

サウンドクラウドで気になってWasabi Tapesからリリースしてほしい旨を伝え、しばらくそのままだったのだが、昨年のインフラで彼から「EZCO です」と話しかけられた。私より年下の、細身の若者だった。神奈川出身らしい。彼がサウンドクラウドにアップロードしていたのはエスニックで大自然香る、そしてどこか気だるいスクリューされた音源だったと思ったが、リリース用にと送られてきたのはLoto Retina的な....「Botanicula」というADVがあるのだけれども、それも好きなんだろうなと思わせる箱庭的、ミニチュア的世界。どこまでも色鮮やかで可愛らしく、彼が任天堂っ子を自称しているのも頷けるような感性のサンプリング素材選択。よくゲームをしているとのことで、彼のような人物が新しく出てくると、ハイプなジャンルやタームとしてでなく、ヴィデオゲームのサンプリングというのはこれから着実に面白くなるよなぁと再認識した。Burialにとっての「メタルギア」から10年。そのアーカイブは確実に膨大に、そして次世代へと移っているわけで、”音楽”としての意識がないそれらを”音楽”として捉えるというのは珍しくない、しっかりとした実験の観点だし、最近、それらに向かい合わなかったメディアもヴィデオゲームを取り上げ始めたのは無視できない事実。同じようなことを数年前から言い続けている気がする。そろそろ日本のメディアも気づいて欲しい。
https://wasabitapes.bandcamp.com/album/ambiencee


"Addiction" by Nothto (Wasabi Tapes)

今まで私が声をかけてきた人たちというのはまだまだ活動の規模が小さかったり、若者だったりとしてきたのだが、彼は活動の履歴が非常にしっかりと長い。「0が1になる瞬間を見たい」という方針でリリースしてきたWasabi Tapesとしては彼は相応しくないのかとも悩んだが、彼がインスタグラムに日常的にアップロードする我が子、それがどうしても愛しく...。その人の「日常」が伺いたい。どんな生活をして、どんな音楽を聴いて、どんな映画を観て。彼やKeitaro Tamura、Shintaro Matsuoなど、20代後半〜30代男性にしかない落ち着きが心地よいし、私も今年26歳になるわけで、そのような佇まいをナチュラルにすることが出来ればいいなと思う。どうも「年上」らしくない人がSNSの向こうに多すぎてしんどい。
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「Addiction」。白昼夢のような幻想的かつ退廃的な空間。音は伝統的な、ノイジーなコラージュ&ループで、ゆったりとした進行で隠微に変化していく螺旋はバシンスキーやケアテイカーなどが引用できる。個人的なハイライトは思わずヴィデオを制作せざるを得なかった「2010」という楽曲。一生続いて欲しい2分15秒までの美しいループは途中で転換され物憂げな雰囲気に変わり、靄がどんどんと濃くなっていく。あぁ、一生この世界にいたい。
https://wasabitapes.bandcamp.com/album/addiction