3/17/2019

2019年3月17日(日)23:06近況とか


Slagwerkからシングルをリリースした。話を持ちかけられたときに色々な名義があるけれどどれをイメージしているのか尋ねたところ+youかKenjiでという回答があり、+youはここではリリースしたくないなと思い、かといってKenjiってただの本名だから、「Kenjiらしい曲」ってなんだと少し悩んだが、ここが今まで手がけてきた作品を一通り聴いてみるとなんとなく彼らが求めているものも掴めて、そこからは早かった。シングルのリリースなんて本当に久しぶりな気がする。

Absurd TRAXからリリースするアルバム「愛の響き」より、収録曲「Shizuka」の自作ミュージックヴィデオを自前のチャンネルにて公開した。抽象的だった自分の音楽の輪郭をはっきりとさせていきたいなと思っていた2018年、いろいろと試行錯誤して完成したのがこの曲で、レーベルからのリリースが決まったときにも真っ先にこれを軸にしようと思った。これを先行して後でMall Boyzの「Higher」とか聴いたらまあ音の厚みというかもろもろに全てが違って、やっぱり自分の曲ってクソだなぁ、どうにかしたいなぁ、と思ったんだけどそこで折れるのも違うなと思い、突っ切ることに。

概要略、「ジャーニー」。決してヒップホップ畑でない自分がこうしてトラップの方法論だとかをちょっかいかけるように取り入れると軽薄に映るだろうな、と思いつつ(リスナーとしては何年も前から触れていたがアウトプットとしてここに進むのも正直遅い気がするし)、この半年ぐらいアプローチしてみて楽しいからいいかと開き直っているのがここ最近。ただ、今回のリリースは決してメタ的な視点でなく、ポップミュージックが好きなのでとても真剣。

その中で当然ボツネタも重なっていき、供養としてyoutubeにアップロード。もしかしたらいつか作品の中に入るかもしれないけれども。
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Solangeの「Star Flo」がいつまでも響いている。

OLYDIA - Verona Demonica (My Little Vronie)






誇大でない表現への歩みとして





SUBURABAN MUSÏK WILL DIE


彼らのことについて詳しく知らない、故に多くを語ることが出来ないのだけれども、この焦燥感は本物だなと思い。「トレインスポッティング」「レクイエム・フォー・ドリーム」「憎しみ」「TATTOOあり」「SWEET SIXTEEN」「モンガに散る」。引用するのは別になんでもいいんだけど、この映像の向こうに広がっている暴力的で、排他的である、ヒリヒリした空気感は自分にはないなと羨望する。20代前半の若者にしか出せない一瞬。このブログが発信する美的な価値観だとか、私自身というアラサーに差し掛かった旧世代的存在も木っ端微塵にしていてほしい。近寄りがたい人の魅力って、なかなか見ないし。彼らのような存在がいる東京は私が中学〜高校時代にずぶずぶと溺れていった80年代のポストパンクやニューウェイヴ、ハードコアのバンド群の黒さを感じ取れて嬉しいですよ。

Yuto Ohashi - die Stille Friedhof im Blau


https://podunklabel.storenvy.com/products/25826295-y-ohashi-ein-ort-der-stille-weltraum-im-blau
「ゆっくり実況」などで支持を集めるAquesTalkの読み上げを採用しているが別にオタク臭さがないし、というか、ここまで効果的になるのかと驚いているし。この微睡がいつまでも続いていてほしい。

3/09/2019

DJ Shiner - Mix for n10.as


最近ブルックリンのコレクティヴInternational Winnersから60分の枠を使って何かして欲しいというお誘いがあり、そのための音源を制作している。それの放送予定地がn10.asなんだけども、先日Edaan BrookによるShinerも招聘されていたのでなんだかハッピーな気持ちに。BCRが財政上の問題から無くなってしまったが、世界各地で勃興しているインディペンデントなオンライン・ラジオ局はマネタイズの難しさもあるだろうけれど観測していて楽しいので群雄割拠を極めて欲しい。いろいろなカラーが見たい。そういった流れでTCRはどうなるんでしょうか。隣国のSCRやHCRと比較すると先鋭的なテクノロジーやスタイリッシュなヴィジュアルにて遅れをとっているのは否めないので、ブラッシュアップされていってほしいところ。そしてSIM RADIOは永遠に零細な規模に留まるだろうけれど、それでも不定期に続けていきたいな。
http://www.n10.as/
そして彼もナンバーガールが好きのようで、キース・ランキンといいフードマンといい実験的である前にポップ・ミュージックに振れてる音楽を作っている人の琴線に触れる魅力がこのバンドにはあるのかな。

3/03/2019

Mucho Sueño - paralisis