7/30/2017

satoshi kon - perfect blue (1997) - unofficial music video

8月は今敏が亡くなった時間。

7/23/2017

ナイスショップスーに行きました。



17時にJR天馬駅にて。自分の服装を相手に伝え、声を掛けてもらうのを改札付近で待っていた。想像以上に背の大きかった笹島さんとナイスショップスーのある孔雀ハウスへと向かった。SNSでの付き合いを人生の出会いに勘定するかは別として、彼と私は初対面ではあるけれども、違和感もなくスッと話すことが出来たのは「好きなもの」「信じているもの」という何よりも人と人を繋ぐ媒介がそこにあったからで、なんとも言えない感動があった。SNSを経由して知り合った人と会うのが、私にとってはこれが人生で初めてだった。孤独な青春を送ってきた、が、SNSでの輪を広げたいのではなく、目を見ながら、直接話すことの出来る、純粋な「友人」がそこに欲しかった。孔雀ハウスはまるで漫画の世界に出てくるような古い木造の集合住宅だった。ここにアートショップがあるとは思えなかった。私が玄関についたとき、ひとりの老人が1階の共用スペースにて朱に染まっていく大阪の街の空気を肌に感じつつチルアウトしていた。軋む階段を上っていったその先、物置小屋のような白い扉があって、「ここです」、と。嘘だろうと思ったところに本当にナイスショップスーがあった。家賃は3万円ほど、電気・水道はある、トイレは共用、お風呂は近くの銭湯を利用しているそうだ。壁に並ぶ無数のカセット、レコード、CD、ZINE etc。お店でありながら彼の根城だった。布団があった。「ゆっくりしていってください」。冷蔵庫から取り出した缶ビールをふたつほど机に置き、向かいの椅子に腰をかける。自然と会話が始まった。大阪のこと、東京のこと、山口のこと。日々の生活のこと、インターネットのこと、音楽のこと、アートのこと。すべての話題が滑らかに繋がっていた。時折訪れる沈黙の向こうで近くを走る電車が放つ騒音もここでは心地がよかった。そうか、私はここに来たかったんだ。現実にて口にすることがなかったミュージシャンやアーティストの名前を目の前にいる相手が聞き返してくることなくレスポンスする、この瞬間が、ずっと私は欲しかったんだ、と。数時間があっという間だった。途中で帰宅してきた笹島さんの彼女と3人でたこ焼きとカレーを食べた。なんでもない自家製のたこ焼きとレトルトのルーを鍋で温め具材を足したカレーだった。美味しかった。笹島さんに1万円を渡し、1万円分のおすすめの作品を買わせてくださいとお願いした。彼が嬉しそうな笑顔を浮かべながら「これがいい」「これもいい」「これ知ってますか」「これもついでに」と手渡してきた”1万円分”はどう考えてもその量を超えていた気がする。時刻は10時ごろ。この場所に行こうと思ったときに気軽に行くことができる生活。とにかく羨ましかった。「さようなら」「また、会いましょう」。8月、東京で人生で初めてライブをする。その2歩目として、秋か冬に大阪で再会することを約束した。「天馬駅まで送ります」。街はすっかりと暗くなっていた。赤提灯が美しく光る、下町の風情が漂う天馬を背景に、改札口にて彼とその彼女に手を振った。ひとり電車に揺られ、無性に寂しくなったが、白いビニール袋に詰め込まれた”1万円分”がそれを紛らわせてくれた。必ず、また、会いましょう。

DJWWWW will play at インフラ INFRA '新世代クラブ' 26.08.17 @ Shibuya WWWβ





「インフラ INFRA」
19-26.08.2017




「新世代クラブ」
26.08.2017 at Shibuya WWWβ


Emamouse
Lilium Kobayashi
Alma
Foodman
DJWWWW
Toiret Status
Lyra

'for once the mountains seemed peaceful / but in the end, i walked home' by Ancient bog attitude




Who made those track?
and who run this label?

https://ancientbogattitude.bandcamp.com/

'Soft Serve' by Sprinkles (intervention)



Who made this album?

7/02/2017

"What Remains of Efith Finch" by Giant Sparrow


Giant Sparrowが手がけるアドベンチャー『What Remains of Edith Finch』にて。行方不明になったミルトンのストーリーで、彼が絵を描いていたお城(塔)を訪れた際に敬愛する『The Unfinished Swan』の音楽が流れてきたときには何とも言えない感動があった。『The Unfinished Swan』は実はミルトンによる物語だったわけで、『What Remains of Edith Finch』ではメタ的に描かれている。いわゆるイースター・エッグだ。ミルトンは魔法のペンで描いた扉の向こう側消えてしまい、そこで彼は白い世界を創造する。そこで私も目撃した城であるとか、カエルの絵だとか、黄色や黒色のペンキだとか、それらがミルトンの部屋にあって、ここまで美しいメタ表現はなかなかないな、とも。

『The Unfinished Swan』がどれほど素晴らしいかを言葉にするのは難しいが、とにかくあの体験は今までに無いものだったし、あそこに広がっていた清らかな、透明な色はどうにかして手にしたい。そういえば2015年にリリースした『Gargoyle』にはこの作品が好きすぎて、OSTをスクリューしリバーブをかけたものをループしただけの音源を「Black Swan」として収録した。タイトルからして元ネタありきとして。

Giant Sparrowはとにかくミルトン同様に世界の創造に長けすぎている。案の定、今回のフィンチ家にも深く惹き込まれてしまった。先のミルトンからルイスのストーリーへの流れは完璧だったし、今もルイスが妄想した世界に流れていた音楽が忘れられない。

どんどんと人が死んでいくのに奇妙にもそれが美しかったりするのは『Inside』も同じかもしれないが、あれはSFやディストピア趣味であって、こちらはどちらかというとエドワード・ゴーリーのイズムに通じるものがある。悍ましく、儚く、美しく、奇妙な「死」たち。あぁ、しばらく頭を離れそうにないな。

7/01/2017

'splashing' *reissue* by +you (Wasabi Tapes)

@exilevevoがシェアした投稿 -

今年は梅雨入りを告げる朝のニュースからも雨はさほど降らず、天気予報の当たらなさに苛立ちを覚えながら、まぁ、晴れだからいいかと折りたたみ傘を鞄に仕舞うことが多い。たしかに多湿で嫌な汗もかくが、初夏の匂いも日に大きくなってきた。「7月1日」、幼少期には特別だった、夏の始まりを告げるこの日付も、社会人になってからは特に響くものもなく、この季節の到来が年々と早くなっていくなぁ、と、1年の体感がどんどんと短くなり、若者でなくなる現実にふと死にたくなるときがある。毎年のように引っ張り出す『Endless Summer』も、鑑賞する『時をかける少女』や『エンドレスエイト』も、昼間にやっている甲子園も、本当に死にたくなる。しかし、夏は相変わらず好きだ。この季節による「死にたさ」はどうも癖になってしまっているし。ということで、昨年の夏、私の作品をいろいろと扱ってくれているオンライン・ストアtomentosaが手がけるレーベルbranch tapesより、+youの『splashing』をカセットで20部ほどリリースしたのだが、それのリイシューとして1年後の夏である今年のいまの時期にWasabi Tapesにて公開した。このアルバムは台湾旅行でのフィールド・レコーディングを使用した音源で、個人的にもお気に入り。さて、今年も夏が始まるね。楽しくて死にたい夏にしよう。