5/27/2019
Klein - Born
彼女を追っていると「Funny Ha Ha」以降のインディペンデント映画が齎した映像表現の美的センスって確実に若い世代にナチュラルに伝搬しているよなと思うし、音はそれこそ様々なジャンル(という意識がないんでしょうけども)をコラージュしたもので実験的とはいえ、それが彼女にとって華美や過大かというとそうではなく、”そのまま”、というか。
Ann Dunham - Sunday morning mix - Book of Youtube - Playlists 1:7
こういう露悪的で誰も得しない狭小なミックスはいつでも応援したくなる...。
2019/5/27(Mon)22:29
Cold Caveの「Life Magazine」を10年ぶりぐらいに聴いた。いい曲。リリースされた2009年に自分が17歳だったという違和感。時の流れが加速していて、それに全くついていけてない。あっという間に30代になるんだなぁ。
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Absurd TRAXからの「愛の響き」、年始には発表していたが私のせいでズルズルと遅れてしまい夏頃のリリースとなった。本当に自分のよくないところなので、そのはけ口としての自主レーベル、それも体裁が為っていないWasabi Tapesの存在は自分にとって重要なのだと...。曲については既に仕上がっているので、現在はMoonside Tapesからリリースする+youと、ChinabotからリリースするPachinko Machine Musicのアルバム製作を中心に過ごしている。こういうのも言わないほうがかっこいいんだろうね。もうどうでもよくなっちゃうな。
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いま1級建築施工管理技士の資格の勉強をしているんだけどこれ持っておけば仕事に困ることはないから安心だな、となるかと思っていたらこの業界なんてクソみたいな労働環境しかないしどこで選択ミスったのかなと暗くなっていくのでそんなときに曲を作ろうとするとこういう気分にしかならないんだよな、が、「Green」。例に漏れず仮名と仮題。愛がなければ潰れてしまう精神状態なんだよ、本当に苦しい。
5/24/2019
5/22/2019
2019.05.22(Wed)01:44AM
先日、27歳になった。若者だと思っていた自分が順調に年齢を重ねていき、気づくと2000年以降の生まれの子たちの表現にも触れる機会が増えてきて、しかもそれが眩しいものだから、あぁ、こうしてどんどんと古い人間になっていくのだなと侘しさが募る。20代後半。人生の岐路に立つ人間が多いように思う。学生の延長だった感覚も抜け、社会人として一周した結果、現状の自分に疑問を抱く年頃であるはず。夢と現実の折り合いが強制的についていくような虚無感というか、家庭を持つ友人も増え、それらとの対比が不安を加速させる。例に漏れず私もそうで、ここ数年、本当にどうしたらよいのかが分からず苦しかった。リベラル寄りの思想であるのは間違いないのだが、いまいち皆のようには政治的にもなれず、地方/都会の文化的格差を強烈に痛感したり、生きるのにとにかく金が掛かるしで、どうしたもんかなぁ、自殺はしたくないんだけど、利用するかは別として安楽死制度はあってほしいな、それによる安堵の感覚って絶対にあるよな、とか色々と考えてしまい。基本として悲観的な性格だから...だとしてもこの不安は本物でしかないし。2020年のオリンピックを境に確実に日本は終わっていくんだけど、じゃあ国外に居を移すかというとそれは絶対になくて、この身を燃やしながら擦り切れていくしかないんだなぁ、しんどいなぁ、と...。金があれば幸せになれるのだから、無条件に金が欲しい。何を書きたいのか自分でも分からず。ただ、人生を頑張らないといけない。この不安はずっと拭えないんだろうけども、幸福もそこにはあるはずなので。シンプルに愛に生きたい。
sleepninja - マイムービー / アラベスク
マイムービー
アラベスク
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彼女が時折SNSにアップロードする写真が凄く綺麗なので話を聞いてみた。それがプロジェクトなのかは不明なのだが、この記事を書く際の名義はsleepninjaでよいとのことで。そんな彼女は2000年生まれで、埼玉県の山奥に暮らす学生らしい。藝大にて先端芸術表現を学んでいる。特定の人物を自分の中心には据えず、数多の作家から満遍なく、少しずつ影響を受けている。ただ、そんな中でも、寺山修司、ソフィ・カル、西野達は特別なのだとか。映画はあまり観ないが岩井俊二の作品は好き。さまざまな文化のなかで、彼女にとって”お笑い”は存在として大きいらしく、ライブやラジオなども広くリサーチしていて、それらが自身の製作において基軸になっていると明かす。こうして挙げた好きな「もの」「人」に対して、彼女が繰り返し答えていたのは、とにかく、特定の人物を盲信せず、たとえ先述の作家による作品においても、”好き/嫌い”が絶えず有るということ。彼女にとって純度100%の”好き”は特にない、ということ。
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目をそらさずに見て下さい、綺麗なので pic.twitter.com/3nlP53oOsy— sleepninja (@sleeeepninja) May 11, 2019
わたしと木の関係だ pic.twitter.com/mNiJ7hHGFy— sleepninja (@sleeeepninja) February 12, 2019
— sleepninja (@sleeeepninja) May 19, 2019
5/14/2019
위퓌팝 Vol.1 天下泰平 (Preview) / 위퓌팝 Vol.2 夜半逃走 (Preview)
今度リリースするアルバムにポエトリー・リーディングで参加してもらっていて、また、彼女のソウルでの展示で使うとのことで「天気はどうですか」「調子はどうですか」というシンプルな質問に対して日本語で回答する私の音声を提供したりとゆるく交流を続けているJiyoung Wi。今度シングルをセルフ・リリースするらしいので楽曲制作に協力する予定でもある。この情報はオフレコかな。とにかく今すごく日本に呼びたいというか、会いたい。インスタ感...という形容に依存する必要はなくて。そうしてしまうとそこで止まってしまうから。ただ、彼女のインスタグラムを覗いていると、彼女が送る日々の美しさというか、若者の刹那というか...とにかく、彼女の持つセンスが本当に素晴らしいことに誰もが気づくと思う。時代の流れでいつか廃れていくSNSが演出するものを社会論的に論じたいわけでなくて、あくまでも彼女のパーソナリティがあまりにも朗らかで、そこを見ていたい。いつもDMだとかでやりとりするときはすぐ既読になるし、どんなときも元気いっぱいで、自然とこちらが笑顔になってしまうというか。Swan Meatのライブに足を運んだりと、そういった...なんと言葉にすればよいのか、難しいんだけれども。とにかく2019年に生きる20代のリアルの感覚が彼女にはあって、しかも美しくて、っていう...最高なんだよな、本当。この言語化しづらいものが確実に重要なので深く考えてみるつもり。
위퓌팝 Wifhuipop
Fhuiae Kim x Jiyoung Wi
New City Pop Day & Night Remix Series
Vol.1 天下泰平 (The Empyrean Serenity)
Vol.2 夜半逃走 (The Moonlight Flitting)
Out 05.03.2019
via YOUR-MIND Pop-up Store, Seoul
Graphic Design by Fhuiae Kim ღ
Sound Design by Jiyoung Wi ✩
mage tears - fawn and lamb (lots of hands - i used to be afraid of the woodlice in the shed)
micmoleが改名して(?)mage tearsになっていた。
we went on a walk and found a pretty sprout and watched girl interrupted and made a song and found a nice grassy pier that was hidden :') the song is by our friend billy https://soundcloud.com/lotsofhands/i-... and here is our song https://soundcloud.com/magetears/mis-... ty for watching:)
5/13/2019
Gordon Wantuch - spring_sanctums
梅雨が来るし、その先に夏も来るし。今日、久し振りに土井玄臣の「んんん」というアルバムに収録されている”海へ”という曲を聴いた。季節の移ろいで耳にしたくなる音楽というのも幾つかあり、これはその類。夏を意識しだしたときに、ふと。私が住む団地、南側にあるリビングには掃出し窓があって、そのままバルコニーへと出ることができるんだけど、その窓に隣接するように茣蓙を敷いて、ちゃぶ台と座椅子を置いていて、私の行動範囲は主にここで完結するんだけど、最近は夜に窓を開放して風に当たるのが気持ちよくなってきた。寒くないし、暑くもないし。本当に閑静な住宅街にある団地なので喧騒もなく、遠くに聞こえるのは都市高速をゆく車の音ぐらい。で、この座椅子から眺める、外の、夜の景色は、何も得るものがなかったこの街での数年において、とても心地が良かったなと思う。今年の夏はどんな時間を過ごせるだろうか。
5/12/2019
+you - hakuchuumu / great lord
hakuchuumu
great lord
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Moonside Tapesから+youの「2021 S 6:35 PM」というアルバムをリリース予定です。よろしくお願いします。
https://moonside.space
5/10/2019
ML Buch - I Feel Like Giving You Things
エンヤの声ネタを探していたときに感じた欲求がML Buchによってしっかりと満たされた感がある。「I Feel Like Giving You Things」という元曲はあって、これはまるでアカペラのバージョンを聴いているような不思議な意匠。極めてシンプルなんだけど心を強く打つ。しばらく聴き浸りそう。
hari - Poem 2019 (Odd Year) I Love U Everybody / diary sounds/therapy: smile with me / (2) diary sounds/therapy: what do i do now
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一緒になにか作りたい人。「ポエム」「ダイアリー・サウンズ」「セラピー」、いまの私に必要な言葉が並んでいて、彼女が静かに広げている世界に頷ける部分が大きい。SNSがコミュニケーションにおいて標準になった現代において、読みたくなるのは手軽に拡散と共有をされていくツイートではなく、プライベートな日記。ブログ(映像、音、テキスト...なんでもよい)の時代、もう一度来ないかな。いまの20代後半〜30代前半のひと、携帯のホームページ全盛に青春を謳歌したという人が多いだろうし、そのときはみんな日記を書いていたのに。
5/08/2019
2019年5月8日(火)23:57 近況とか
GW期間中に観た映画:
ジャン=ピエール・メルヴィル「海の沈黙」(1948)、「マンハッタンの二人の男」(1959)
ハワード・ホークス「遊星よりの物体X」(1951)、「教授と美女」(1941)
ジャン=リュック・ゴダール「イメージの本」(2018)
マノエル・ド・オリヴェイラ「ブロンド少女は過激に美しく」(2009)
東京都現代美術館にて開催の展示へ足を運んだ。1910年代から現代に至るまで(100年)の日本の美術を年代順に追っていくもの。著名な作家が並ぶがその中で気に入った作品を列挙した。なかでも目の当たりにした瞬間に引き込まれたのは村山知義の作品群と神原泰の「マリアとキリスト」(1923) 、デザインをパクろうと思ったのは篠原有司男の「思考するマルセル・デュシャン」(1964)など。
企画展「シド・ミード展 PROGRESSIONS TYO 2019」:
アーツ千代田 3331にて開催のシド・ミード展に足を運んだ。敬愛するデザイナーの作品が大量に見れるということで、今回のGWでもかなり楽しみにしていた催し。SF、未来、インダストリアル・デザイン、「ブレードランナー」から「ガンダム」まで。あらゆる要素で自分のフェティシズムが刺激され、ロマンに溢れており、大いに満足。彼が後世に与えた影響は計り知れないし、それはデザインとしても、音楽的な観点でもここから生まれたインスピレーションは莫大であるはず。CADで書いたのかは知らないがXY軸で構成された壁一面の設計図は引き延ばしているとはいえ圧巻だった。直線、曲線、人々の表情、その営み。とにかく世界が緻密に組まれており没入した。パンフレットを購入したので愛読したい。
Mana feat. Torus in K/A/T/O MASSACRE vol.219:
LSTNGTにお誘いいただき通算2回目のK/A/T/O MASSACREに出演。氏とは昨年末の同イベント199回の際に初めてお話をして、とはいえ5分程度の短い会話だったのだけれども、同じくtoeのようなポストロックが好きということで盛り上がったのを記憶している。今回のイベントの主賓はTorusなのだが、正直に聴いたことがなくて、一昔前ならば彼のようなプロデューサーとなると確実に抑えていたというか、純粋に自分のアンテナの方向が変わって情報が追えてないんだなと痛感した。ユースの、若者たちの熱はそこにあるのだろうけれど、自分がそれらからフェードアウトしている感覚は強く、まあ今年27歳なわけでそれはいい年齢だし、こうして「若者」から外れていくのかなと不安も少々。うーん、身の振り方が分からなくなってきたな。
Daiki Miyama
本イベントをLSTNGTと共にオーガナイズ。名前は拝見したことがあったが活動の詳細については存じ上げなかった。いざ話してみると同い年ということで一気に親近感。オープニングDJということで客も大勢とは言えないなか、カーリー・レイ・ジェプセンが悲惨な姿にリミックスされた音源が大音量でForestlimitの空間に響く様はシリアス・ギャグの極致と言えるような出来で、非常に鋭利だった。むかしBoys Of The Sisterhoodが公開していたBritney Spearsの「Till The World Ends」のリミックスを思い出した。あれもズタズタにされていたなぁ。保存した音源どっかいったけど。他の演者に対して観客としてとても前のめりで受け入れていて、すごくピュアだと思ったし、何よりそこが良かった。フライヤーのデザインも手がけているとのことで多岐にわたる彼の活躍が楽しみ。余談としてSNSの雰囲気と本人に乖離がなく、そのバランスが抜群だと思う。
cotto center
SCに公開していた曲が気になって初めて声を掛けたのがいま調べたら8ヶ月ぐらい前。その当時から特にForestlimit周辺には観客として出入りはしていたらしいが、Sim Radioだとかで彼女の音源を取り上げたところ、作曲方面での彼女に対する認知はさほど浸透していないことが伺えるリアクションが多かった。存在は知っているけれど曲を作っていることは知らなかった、的な。本当に勿体無いと思った。で、今回、cotto centerとして初めてライブするということで。彼女の音楽に惹かれる契機となった「azSc」は現行の日本のアンダーグラウンドな電子音楽においてアンセム化してもおかしくない名曲で、とにかく大衆の心を掴むエネルギーがあるし、この曲がSCにて再生数3桁・Favも20以下というのはどうなんだろう。彼女のライブに話は戻り、長めのイントロの向こうからその「azSc」が聴こえてきたときはまるで黒雲が開けて美しい水面が目に映るような気持ちになり、とにかく感動的だった。激しくダイナミックなサウンドを標榜する演者が多いなかで彼女の瑞々しく落ち着いた表現は良いアクセントだった。
自分
LSTNGTには自分は踊らせたりだとかは出来ないのでダンスの流れの上であるとか、ピーク・タイムには置かないでほしいと要望を伝えており、結果、この位置となった。すごく適切。内容はAbsurd TRAXからリリースするアルバムの曲を中心に色々とコラージュしたものとした。CDJ3台使いたい旨を事前に伝えていたが当初は難しいという返事があり諦めていた。しかし、主賓のTorusが4台希望した結果、私としても人生で初めて見る光景の環境でCDJを触ることになった。といいつつ、言い訳にしかならないが、私は要所要所で同時に2つ3つ再生したりするぐらいで基本的にテクニカルなことは出来ないし、それはCDJのポテンシャルを引き出していないので、本当に大きな音で自分の音楽やリミックスを流しただけでしかないから退屈だと思う。死にたい。
これは「アシカ」という曲で、近々ミュージック・ヴィデオを公開する。メトロノリにポエトリー・リーディングしてもらった。
Shattered Form
以前からライブを観たかった人物。日本のプロデューサーでYoshitaka Hikawaと並んで”佇まい”がよいというか、彼らのような突き抜け方だと非常に絵になっており、いつだったか記事でも書いたSuburban Musicの音源にも言えるんだけど、私は自分に無いものを持ってる若者がとにかく好きで、とりわけセクシーな男性は貴重だから、彼らのことは絶対的に信頼する。まったく交流ないから素性を知らないんだけども。私のことを嫌っているぐらいの排他性を、無責任な期待に乗せてしまうぐらい。彼らには軟派な人物とは交流してほしくないし、徹底的にかっこよくあってほしい。で、ライブだが、個人的にこのイベントで一番良かった。長身かつ細身なスタイルと、流麗なヨーロッパ風の衣装、顔を覆う黒の長髪。音楽は見た目が相当に重要であって、その点で彼はこのイベントで一番のロック・スターだった。ヒリヒリした世界観で鈍器を以てぶん殴るようなサウンドがそこに伴えばそれは最高としか言いようがないし、私がティーンの頃から大好きな80年代のNW/ポストパンクのシーンにはそういう存在が沢山いて、そこに抱いた憬れは現代においてはバンドというフォーマットから姿を変えて、個人の電子音楽にあるんだなとさえ思ったぐらい。とにかくセクシーだし、パンクだった。純粋に自分がガキの頃からの音楽観における好みだった。また彼を観たい。
SHaKa-iTCHi
僭越ながら今回のイベントで初めてその名を知った。DJに明るくないので「PCDJでしか出来ないプレイ」というのも漠然としか分からないのだが、彼のDJはその類だったはず。観客に背を向けたスタイルで縦横無尽にジャンルを横断。リンキン・パークの「Numb」ネタが流れた際にカトー氏が我慢できなかったのかカウンターから最前めがけて駆けて行った(ような記憶がある)のが良かった。動画は個人的にお気に入りの箇所。
Torus
Nozomu Matsumotoらと近所の栞という店でお茶をしていたので割愛...。
LSTNGT
ライブが素晴らしいという話は方々から聞いていたので期待していたのだが、確かに抜群だった。Torusを観れていないので暫定だが彼がダントツで聴衆を掴んでいたし、とにかく盛り上がりが凄かった。彼が数年前から取り組んできたトランスやEDMの解釈と、現代の時流は彼とようやく違和感なく邂逅している。ここ数年、実験的にそれらを解体する動きもあれば(The Death of Raveの一部リリースなど)、最新版としての構築もあったりと、あらゆる場面でトランス等は再定義されている。面倒臭いことに人々は浸透したら浸透したでそれを軸に反対方向へと舵を切ろうとするのだが、そんなことは彼には気にせずいてほしい。六本木や渋谷でないスペースで電子音楽的主観からのこのサウンドを鳴らしているプロデューサーが今の日本にどれだけ居るの、という話になるので。彼はアンダーグラウンドな日本の電子音楽に間違いなく多様性を与えているし、終盤、動画のこの曲が掛かったときの小規模ながら情熱的なモッシュと、Torusが蛍光灯の電源を切り、真っ暗にしてからのアンコールまでの流れ(Tohjiのリミックスが流れた!)は、私が少ないながら見てきた音楽イベントで最も多幸感に溢れた時間だった。
キャッシャー近くで物販していたら何人かが購入してくれて売上も2万円ぐらいになりメイクマネーに成功した。なかには全ての作品を買い上げてくれた人もいたりと涙。途中でずっと商品を気にかけておくのがしんどくなり回収したが人生初の物販は上々の結果だった。初めて話す人、久しぶりに話す人、いろいろと出会いがあり安らいだ。イベント後、髪を伸ばしたC没が「山陰に帰りたい」「人生わかんねぇよ」と話していて心配になった。
ジャン=ピエール・メルヴィル「海の沈黙」(1948)、「マンハッタンの二人の男」(1959)
ハワード・ホークス「遊星よりの物体X」(1951)、「教授と美女」(1941)
ジャン=リュック・ゴダール「イメージの本」(2018)
マノエル・ド・オリヴェイラ「ブロンド少女は過激に美しく」(2009)
ポール・トーマス・アンダーソン「パンチドランク・ラブ」(2002)
ゴダールの新作は訳がわからなかった。退屈な時間も多々あり、寝そうになる瞬間もあった。何が言いたいのか、私の教養と知識じゃ咀嚼することは叶わず。というか意味なんてないんじゃないかとさえ思った。しかし、観終わったあとにすごくやる気がでた。それは私がコラージュの魅力に溺れているという前提があってこそなのだけど、とにかく映像としても音楽としても創作に対する情熱が燃えてきた。88歳のゴダールが膨大なアーカイブをカットアップして並べた「イメージの本」はとにかく圧倒的で、既存の情報ソースをグリッチに歪ませたり、朗読の文脈になぞったり、私がしたいことそのままだったから。88歳。本当にすごい。ジジイになっても創作したい。
企画展 「百年の編み手たち - 流動する日本の近現代美術 -」:
ゴダールの新作は訳がわからなかった。退屈な時間も多々あり、寝そうになる瞬間もあった。何が言いたいのか、私の教養と知識じゃ咀嚼することは叶わず。というか意味なんてないんじゃないかとさえ思った。しかし、観終わったあとにすごくやる気がでた。それは私がコラージュの魅力に溺れているという前提があってこそなのだけど、とにかく映像としても音楽としても創作に対する情熱が燃えてきた。88歳のゴダールが膨大なアーカイブをカットアップして並べた「イメージの本」はとにかく圧倒的で、既存の情報ソースをグリッチに歪ませたり、朗読の文脈になぞったり、私がしたいことそのままだったから。88歳。本当にすごい。ジジイになっても創作したい。
企画展 「百年の編み手たち - 流動する日本の近現代美術 -」:
ヴィクトール・パリモフ「手術」(1920)
神原泰「マリアとキリスト」(1923)
村山知義のコラージュ作品全般
中原實「海水浴」(1924)、「昼の星雨」( 1931)
神原泰「マリアとキリスト」(1923)
村山知義のコラージュ作品全般
中原實「海水浴」(1924)、「昼の星雨」( 1931)
靉嘔「田園」(1956)
石井茂雄「不安な都市」(1956)、「戒厳状態 」(1957)
杉浦康平「蛍光の菊」(1968)
篠原有司男「思考するマルセル・デュシャン」(1964)
森千裕「レモン・ニュース」(2009)
千葉正也「タートルズ・ライフ」(2010)
名和晃平「PixCell-Deer」(2010)
梅沢和木「とある現実の超風景」(2011)
石井茂雄「不安な都市」(1956)、「戒厳状態 」(1957)
杉浦康平「蛍光の菊」(1968)
篠原有司男「思考するマルセル・デュシャン」(1964)
森千裕「レモン・ニュース」(2009)
千葉正也「タートルズ・ライフ」(2010)
名和晃平「PixCell-Deer」(2010)
梅沢和木「とある現実の超風景」(2011)
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篠原有司男「思考するマルセル・デュシャン」(1964) |
企画展「シド・ミード展 PROGRESSIONS TYO 2019」:
アーツ千代田 3331にて開催のシド・ミード展に足を運んだ。敬愛するデザイナーの作品が大量に見れるということで、今回のGWでもかなり楽しみにしていた催し。SF、未来、インダストリアル・デザイン、「ブレードランナー」から「ガンダム」まで。あらゆる要素で自分のフェティシズムが刺激され、ロマンに溢れており、大いに満足。彼が後世に与えた影響は計り知れないし、それはデザインとしても、音楽的な観点でもここから生まれたインスピレーションは莫大であるはず。CADで書いたのかは知らないがXY軸で構成された壁一面の設計図は引き延ばしているとはいえ圧巻だった。直線、曲線、人々の表情、その営み。とにかく世界が緻密に組まれており没入した。パンフレットを購入したので愛読したい。
Mana feat. Torus in K/A/T/O MASSACRE vol.219:
LSTNGTにお誘いいただき通算2回目のK/A/T/O MASSACREに出演。氏とは昨年末の同イベント199回の際に初めてお話をして、とはいえ5分程度の短い会話だったのだけれども、同じくtoeのようなポストロックが好きということで盛り上がったのを記憶している。今回のイベントの主賓はTorusなのだが、正直に聴いたことがなくて、一昔前ならば彼のようなプロデューサーとなると確実に抑えていたというか、純粋に自分のアンテナの方向が変わって情報が追えてないんだなと痛感した。ユースの、若者たちの熱はそこにあるのだろうけれど、自分がそれらからフェードアウトしている感覚は強く、まあ今年27歳なわけでそれはいい年齢だし、こうして「若者」から外れていくのかなと不安も少々。うーん、身の振り方が分からなくなってきたな。
Daiki Miyama
本イベントをLSTNGTと共にオーガナイズ。名前は拝見したことがあったが活動の詳細については存じ上げなかった。いざ話してみると同い年ということで一気に親近感。オープニングDJということで客も大勢とは言えないなか、カーリー・レイ・ジェプセンが悲惨な姿にリミックスされた音源が大音量でForestlimitの空間に響く様はシリアス・ギャグの極致と言えるような出来で、非常に鋭利だった。むかしBoys Of The Sisterhoodが公開していたBritney Spearsの「Till The World Ends」のリミックスを思い出した。あれもズタズタにされていたなぁ。保存した音源どっかいったけど。他の演者に対して観客としてとても前のめりで受け入れていて、すごくピュアだと思ったし、何よりそこが良かった。フライヤーのデザインも手がけているとのことで多岐にわたる彼の活躍が楽しみ。余談としてSNSの雰囲気と本人に乖離がなく、そのバランスが抜群だと思う。
cotto center
SCに公開していた曲が気になって初めて声を掛けたのがいま調べたら8ヶ月ぐらい前。その当時から特にForestlimit周辺には観客として出入りはしていたらしいが、Sim Radioだとかで彼女の音源を取り上げたところ、作曲方面での彼女に対する認知はさほど浸透していないことが伺えるリアクションが多かった。存在は知っているけれど曲を作っていることは知らなかった、的な。本当に勿体無いと思った。で、今回、cotto centerとして初めてライブするということで。彼女の音楽に惹かれる契機となった「azSc」は現行の日本のアンダーグラウンドな電子音楽においてアンセム化してもおかしくない名曲で、とにかく大衆の心を掴むエネルギーがあるし、この曲がSCにて再生数3桁・Favも20以下というのはどうなんだろう。彼女のライブに話は戻り、長めのイントロの向こうからその「azSc」が聴こえてきたときはまるで黒雲が開けて美しい水面が目に映るような気持ちになり、とにかく感動的だった。激しくダイナミックなサウンドを標榜する演者が多いなかで彼女の瑞々しく落ち着いた表現は良いアクセントだった。
自分
LSTNGTには自分は踊らせたりだとかは出来ないのでダンスの流れの上であるとか、ピーク・タイムには置かないでほしいと要望を伝えており、結果、この位置となった。すごく適切。内容はAbsurd TRAXからリリースするアルバムの曲を中心に色々とコラージュしたものとした。CDJ3台使いたい旨を事前に伝えていたが当初は難しいという返事があり諦めていた。しかし、主賓のTorusが4台希望した結果、私としても人生で初めて見る光景の環境でCDJを触ることになった。といいつつ、言い訳にしかならないが、私は要所要所で同時に2つ3つ再生したりするぐらいで基本的にテクニカルなことは出来ないし、それはCDJのポテンシャルを引き出していないので、本当に大きな音で自分の音楽やリミックスを流しただけでしかないから退屈だと思う。死にたい。
これは「アシカ」という曲で、近々ミュージック・ヴィデオを公開する。メトロノリにポエトリー・リーディングしてもらった。
Shattered Form
以前からライブを観たかった人物。日本のプロデューサーでYoshitaka Hikawaと並んで”佇まい”がよいというか、彼らのような突き抜け方だと非常に絵になっており、いつだったか記事でも書いたSuburban Musicの音源にも言えるんだけど、私は自分に無いものを持ってる若者がとにかく好きで、とりわけセクシーな男性は貴重だから、彼らのことは絶対的に信頼する。まったく交流ないから素性を知らないんだけども。私のことを嫌っているぐらいの排他性を、無責任な期待に乗せてしまうぐらい。彼らには軟派な人物とは交流してほしくないし、徹底的にかっこよくあってほしい。で、ライブだが、個人的にこのイベントで一番良かった。長身かつ細身なスタイルと、流麗なヨーロッパ風の衣装、顔を覆う黒の長髪。音楽は見た目が相当に重要であって、その点で彼はこのイベントで一番のロック・スターだった。ヒリヒリした世界観で鈍器を以てぶん殴るようなサウンドがそこに伴えばそれは最高としか言いようがないし、私がティーンの頃から大好きな80年代のNW/ポストパンクのシーンにはそういう存在が沢山いて、そこに抱いた憬れは現代においてはバンドというフォーマットから姿を変えて、個人の電子音楽にあるんだなとさえ思ったぐらい。とにかくセクシーだし、パンクだった。純粋に自分がガキの頃からの音楽観における好みだった。また彼を観たい。
SHaKa-iTCHi
僭越ながら今回のイベントで初めてその名を知った。DJに明るくないので「PCDJでしか出来ないプレイ」というのも漠然としか分からないのだが、彼のDJはその類だったはず。観客に背を向けたスタイルで縦横無尽にジャンルを横断。リンキン・パークの「Numb」ネタが流れた際にカトー氏が我慢できなかったのかカウンターから最前めがけて駆けて行った(ような記憶がある)のが良かった。動画は個人的にお気に入りの箇所。
Torus
Nozomu Matsumotoらと近所の栞という店でお茶をしていたので割愛...。
LSTNGT
ライブが素晴らしいという話は方々から聞いていたので期待していたのだが、確かに抜群だった。Torusを観れていないので暫定だが彼がダントツで聴衆を掴んでいたし、とにかく盛り上がりが凄かった。彼が数年前から取り組んできたトランスやEDMの解釈と、現代の時流は彼とようやく違和感なく邂逅している。ここ数年、実験的にそれらを解体する動きもあれば(The Death of Raveの一部リリースなど)、最新版としての構築もあったりと、あらゆる場面でトランス等は再定義されている。面倒臭いことに人々は浸透したら浸透したでそれを軸に反対方向へと舵を切ろうとするのだが、そんなことは彼には気にせずいてほしい。六本木や渋谷でないスペースで電子音楽的主観からのこのサウンドを鳴らしているプロデューサーが今の日本にどれだけ居るの、という話になるので。彼はアンダーグラウンドな日本の電子音楽に間違いなく多様性を与えているし、終盤、動画のこの曲が掛かったときの小規模ながら情熱的なモッシュと、Torusが蛍光灯の電源を切り、真っ暗にしてからのアンコールまでの流れ(Tohjiのリミックスが流れた!)は、私が少ないながら見てきた音楽イベントで最も多幸感に溢れた時間だった。
キャッシャー近くで物販していたら何人かが購入してくれて売上も2万円ぐらいになりメイクマネーに成功した。なかには全ての作品を買い上げてくれた人もいたりと涙。途中でずっと商品を気にかけておくのがしんどくなり回収したが人生初の物販は上々の結果だった。初めて話す人、久しぶりに話す人、いろいろと出会いがあり安らいだ。イベント後、髪を伸ばしたC没が「山陰に帰りたい」「人生わかんねぇよ」と話していて心配になった。
POSTED BY
Kenji T.
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