eundohee - Stainhttps://t.co/apE9rvaLLU pic.twitter.com/8wjibCYAdi
— Sim (@simforart) 2019年1月30日
1/30/2019
eundohee - Stain
𝐆-𝐇𝐀𝐃𝐃 - 𝐇𝐲𝐩𝐨𝐜𝐫𝐢𝐭𝐞𝐬 𝐟𝐞𝐚𝐭. 𝕷𝖊𝖛𝖆𝖉𝖎𝖆𝖓 𝕳𝖆𝖙𝖊𝖗 /// Thoom - Wound As Pocket
𝐆-𝐇𝐀𝐃𝐃 - 𝐇𝐲𝐩𝐨𝐜𝐫𝐢𝐭𝐞𝐬 𝐟𝐞𝐚𝐭. 𝕷𝖊𝖛𝖆𝖉𝖎𝖆𝖓 𝕳𝖆𝖙𝖊𝖗
Thoom - Wound As Pocket
Xiao Quan周辺...というか彼のセンスそのものの魅力が抜群。彼は毎日のように他人の音源をサウンドクラウドでリポストしていて、それがアティチュードの誇示に繋がっている。結果、Xiao Quanという人物がどのような音楽を内包しているのかが伺い知れて、彼の交友についても知りたくなって仕方がない。現に私は彼が教えてくれる未知の人物をこうしてストーキングしまくっているわけで。G-HADDやばいなぁ。
1/29/2019
dandelion hands - no surprises (please) [official music video]
休日の午前。身支度する人をベッドで横になって待ちながら、The Velvet Underground & Nicoの「Sunday Morning」を久しぶりに意識して聴く機会があった(そこでCanの「Future Days」も数年ぶりに聴いた)。”洋楽”に触れ始めるといわゆるVUのバナナ盤は誰しもが一度は通る道だと思うんだけど、この手の超がつくほどの名盤となると逆に対して聴き込まないことも珍しくない気がする。おすすめの作品を訪ねてももはや挙がらないポジションというか、もはや教養の一種となってしまって。とはいえ自分自身は彼らの作品は一通り聴いてはいるのでそれなりの思い入れはあるのだが、それにしてもここ数年はまともにそれらについて触れてはいなかった。ただ、あの時間に、あのロケーション(窓越しの陽光が自然と室の気温を上げて、少しだけ肌寒いのだけど暖房はいらなかった)で聴いた「Sunday Morning」は抜群に良かったなぁ。そこでムズムズとサンプリングしたくなって、粗雑なビートに乗せてダラダラと過ごしたくなったときの音楽としてdandelion handsの「no surprises (please)」はネタは違えど理想形だった。この音量、この音数でチルアウトしたい。VUもだけどこの動画のコメントにも出てるがRadioheadサンプリングも2019年はアリだよなと思う。「Creep」とかさ。
Yan + Teruyuki Kurihara - F
http://bluetapes.co.uk/product/yan-teruyuki-kurihara-scrapbook
レーベルのライナーでも引用しているけれどまさにドローン化したThe Durutti Columnとでもいうのか、融解したヴィニ・ライリーのヒーリング・ミュージック・バンドとでもいうのか、彼の美しいギターをリバーブを掛けて究極に引き伸ばしたら、この、輪郭がぼやけている美しい何かが自分を包んでいく不思議な世界が広がるのかも。メロディアスでない「ズン...ズン...」と刻む単音のベースがとにかく効果的で、実際にはBPMの違う心音とも同期しているような感覚がある。近づいたり遠のいたりする番組が映らないテレビは深層のどこに消えていくのだろう。
1/28/2019
Skyler Lindenberg, CEO of HARD-CORE - Communal Healing
Live at frei_raum, Q21, Vienna Art Week 23rd of November 2018 Skyler Lindenberg channeled by Elizabeth Ward Curated by Sabine Winkler Production: HARD-CORE
"Celofani" by Levan Shanidze [Blue Yogurt, 2019]
![]() |
"Celofani" by Levan Shanidze [Blue Yogurt, 2018] |
TheLancetedの映像を幾つかSimでも取り上げたこともあるスペインのLevan Shanidzeのアルバム「Celofani」が、2015年にAna Jikiaらを招聘したVAを発表したきりで音沙汰のなかったジョージアのレーベルBlue Yogurtより突如リリースされた。エディットにChushiが2曲ほど参加。Chushi❤︎
jjjacobだとかが出てきてここ数年に起きたエピックコラージュの感性を通過したことを前提にトランスを飲み込んだ次世代の活動が勃興している感覚があるのだけど、彼の本作もそれを共有しているかな。”エクスペリメンタル・クラブ”、”ポスト・クラブ”が完全に死語になった2019年として、彼はそこまで行き過ぎない(例えば「Didi ambavi」〜「Private grammar」は抜群のニューエイジ、「Botulinum toxic」は映画サントラのようだ)バランスで、かといってクラブで映えないかというとそうでもなく。ビート〜アンビエント〜ミュージック・コンクレートを溶かすChushiをエディットに迎える交友関係もまた独特で、どこにも寄り過ぎないところがよい。
w3bcam - Right now
以前のOPNが持っていた魅力が薄れたように感じるこの数年。「Returnal」「Replica」「R Plus Seven」の幻影を求めてしまう直撃世代の自分(彼は82年生まれで私は92年生まれ)。Tiny Mix TapesもPitchforkも2018年の彼には見向きしなかった。ラッセンを起用した(そのセンスとタイミングも幾許か”時代遅れ”にも感じた)EPは見事に話題にならず。彼は過渡期である。しかし、そのようにメディアやリスナーから見放されてしまった(とはいえ、しっかりと彼は現代の電子音楽の最重要人物として座していることに変わりはないんだけども)状況もまた彼は楽しんでいそうで、来年〜再来年あたり、それこそ彼が最も上昇していった10年前から10年後というタイミングはまたヤバいことをしてくれるのではないかと期待している。私はどこまでも彼やジェームス・フェラーロの信奉者なので。
と、いう大局的なストーリーとは全くもって同じレベルではないところの、下層の下層、彼らもまた結局はOPNが築いた「2010年代」というディケイドの感性、今回の場合はナイトコア(哲学的にも論じられるようになってしまったヴェイパーウェイヴのスクリューという手法の反転で、ピッチを上げるエディット)だけど、このすでに誰も興味のない文化に固執している連中は、政治的妥当性について全員が思慮する時代、そこに結びついた芯の太い音楽(例えばNon周辺)から隔絶したところ、どこか逃避的で、ただ、それが軽薄には映らない自分はTwitterに見る政治に疲弊して自分は自分で政治について考える(私にも政治的信条はあって、中道左派だ。)からと大量にアンフォローしたタイミングとどうも相性がよく。しかし、この疲弊感について書くのもいまの時代は許されない気がして。どんどんと彼らのような自己満足に付き合って地下に静かに潜りたくなるのだった。
1/14/2019
"I Am Invisible" by Wizard Apprentice [Ratskin Records, 2018]

LAコンテンポラリー〜電子音楽のキーマンの一人であるJulius SmackによるPractical Records周辺の作家であり、YouTubeチャンネルU.R.L.G.U.R.L.の主宰も務める電子音楽家〜マルチメディアアーティストWizard Apprenticeが、Headboggleなどを筆頭にUS地下を中心とした人選で渋さを放つオークランドのRatskinからリリースした2018年作。見逃してしまった昨年の傑作のひとつ。”現代のBeverly Glenn-Copeland”と形容したくなる落ち着きながらも魂をじわじわと揺さぶる歌唱とローファイ・シンセ、時折アコースティック・ギター。決してハイファイでも革新的でもない。数十年前からの歴史の線上にある音色。彼女の音楽はどこかで聴いたことがあるような気がする。ただ、聴き進めていったときに訪れる「Research Stage of Love」が、そのビートがもたらす時間のなんと美しいことか。なんと力強いことか。
For their Ratskin Records debut, “I Am Invisible”, Wizard Apprentice reveals thirty two minutes of experimental, folk-oriented compositions for voice and electronics spanning across a vast landscape of melody, space, contemplation, storytelling, and idiosyncratic compositional strategies. “I Am Invisible” is an intimate exploration of the complexities of Carter’s vast array of folk based strategies of interpretation of meaning, memory, structure and form. Through warm, cinematic, funky, arpeggiated synthesizers, elegantly crafted string sections, complex, multi timboral drum programming and a uniquely refined, intimate, vocal presentation, Wizard Apprentice offers her most venerable and focused work to date. Catch her on a US tour starting September 14th at Pro Arts in Oakland, CA, running through November 2018. Advanced copies of “I Am Invisible” will be available on her US tour and released through the label on 9/28.
Wizard Apprentice is an independent electronic music producer, motion graphics and live performance artist. As a highly-sensitive introvert, her multimedia projects are strategies for energetically managing an overwhelming world. Her music is a combination of lyrical precision, minimalistic composition, and technically amateurish charm. She creates digitally-based media that takes advantage of accessible, user-friendly technology; allowing her to skip time consuming learning curves and get straight to focusing on inventing personalized yet highly relatable language for deeply subtle and internal experiences. She's not a gear-head, rather, a digital folk artist who vividly and simplistically expresses her inner world using resourcefulness and honesty. Her video work incorporates green screen graphics, digital puppetry, and minimalistic compositing to produce imagery that’s cerebral, campy, and hypnotic. She combines song and video to create multimedia live performances that explore intimate emotional themes ranging from the challenges/triumphs of being an empath to overstimulation in the Internet Age.
chlka- boilt -
宮崎のプロデューサーchlka、淡々と短い映像と音を自作でアップロードしていてよい。30秒ほどでしかない「boilt」はこれから何かが始まりそうな予感がするハードコアなショート・トラック。この路線でEPをかっこいいレーベルからリリースしてほしいな。
1/04/2019
(自分の) 2018年 / 2019年について「音楽」
●2018年 音楽
2月:「SCARY MOMENTS IV」をWasabi Tapesからリリースした。元々Pale Masterからカセットで発表する運びだったのだけれども、オーナーから女性の叫び声が暴力を想起させるのでカットしてほしいという連絡があり、それを受けて、この作品はあくまでもホラー・コラージュとしてのサンプリングであり、その叫び声は決して暴力を受ける女性のものではなく、また、「叫び声」をカットすると私が表現したいことが出来ないという旨を再三説明したが、先方の意向は変わらなかったのでPale Masterからのリリースは取り消した。当時かなり怒っていたし、勢いでリリースしたので、内容についてはもう少しやりようがあったなと反省している。本作で昔から好きだった国産のホラー映画について取り上げるようにしたので、次作はこれをより主軸に据えた内容の作品を某レーベルからカセットでリリースする予定。自分自身、音という情報量として映像に劣る表現にて聞くのを躊躇うような体験をしたい。”恐怖”とはすごく特殊な感情だと思うので。
4月:岡崎市の「大ひかりのエクスプロージョン」に出演した。CDJでします、とは事前に主催側に説明していたが、そのCDJの機種が古くてUSB対応しておらず、急遽音源をCD-Rに焼いて人生で初めてのCDでのプレイ。普段、LIVEやDJをやらないスキルの低い自分としても自分なりの理想はあって、そういった意味で結果は散々だった。想定していた曲順を間違えまくったり、音量の調整が機材の問題なのかぶつ切りになったり、まったくやりたいことが出来なかった。岡崎城能楽堂というせっかくの素晴らしいロケーションに応えることが出来ず悲しくなったのを覚えている。そこで流した新曲は元々フルレングスにするつもりだったが気力が湧かなくなり適当に数曲だけを収録して、dJ Gaga Slime & MC Pure Photoshop CoreのEP「Golden Slime Core」として放出。この名義はここでスクラップ。いい加減に忍耐力がほしい。
8月:+you & space xの「with u」を、CDではLynnから、デジタルではWasabi Tapesからリリースした。CDはさして売れてなくてLynnに申し訳ないのだけれども、個人的に2018年で最も満足しているリリース。フェルナンド・ペソアに憧れて大した変化もないくせに大量の名義を量産している自分としてはどの名義もいずれは潰していくものだとしか捉えてない(現に最も知名度があると思われるDJWWWWとしてはもう創作活動しないので)のだけれども、この+youだけは続けていきたいと思っていて、Exo Tapes、A Q U A E、Branch Tapesと美しい静寂が広がる小さなレーベルからリリースを重ねてきた延長でLynnという最も現代的な美意識を発信する集団に+youを合流させることが出来て本当に良かった。最後に収録した「go home」についても、自身の人生最良の楽曲で、サンプリングの美しさの極致ともいえるCarl Stoneの「Shing Kee」に一歩近づけたのではないかなと勝手に満足している。この一曲が発表できただけで2018年はいい年だった。
9月:富山哲志の「Blue Music」とDJ Exilevevoの「Pure Trance (Mixtape)」をWasabi Tapesからリリースした。「Blue Music」は、昨今の国産ニューエイジやアンビエント再評価の流れを皮肉りたくて...という斜に構えた姿勢ではなく(若干ある)、Joanna Broukの音源をスクリューさせたりして遊んでいた際に試したエフェクターが抜群によく、この路線で一本作ろうと思ったのが始めたきっかけ。ありがたいことにカセットでリリースしないかと話が来たのでそちらではもう少し作り込んだ内容のものを発表できると思う。「Pure Trance (Mixtape)」は、当時の時点で収録に漏れた曲だとか今後リリースする予定のデモだとかを雑にまとめたミックステープなので思い入れは特にない。「Kitano Blue」だとかも2019年にリリースする予定のアルバムが最終的な完成形なので。
12月:ForestlimitでのK/A/T/O MASSACRE vol.199と、BAR印度洋でのRe:に出演した。K/A/T/O MASSACRE vol.199ではプレイ中に自分の楽曲の出音って改めて悪いんだなと自戒しつつ楽しみながら過ごすことが出来た。ただ、あの会場で求められているのは踊れたり激しかったり、とにかく”ライブ”を感じる音楽なんだろうなということを肌感覚で覚えたのも事実なので、”ライブ”における自分について、いい機会なので考え直したいとも思った。やっぱりCarl Stoneのスタイルにしたい。どうにかしたいな。そういった一抹の不安というか悩みもありながら迎えたRe:がとても満足のいく結果に終わったのはロケーションというか、観客と自分自身の環境の違いが大きかった。転換を都度挟むゆったりとしたスタイルでの進行、観客の少なさ、BAR印度洋の椅子の多さ、CDJながら使用者が私しかいなかったため私が好きなようにセットできた故に私自身も座りながらプレイできた、という複数の要因が寄与した結果だった。リリースとしては、Stu Mileyのs/t EPと2019年にリリースしたくないシングルを3曲ほど在庫処分的にWasabi Tapesにて発表した。Stu Mileyは最初は安いハウス・ミュージックのつもりで始めたのに気付いたらトラップやDnBも作っててどうでもよくなってしまい雑多なEPに(雑じゃない自分の作品などあったのかという疑問もある)。ただ、制作の過程で初めてシンセを導入したStigmaだけは気持ちがよかったので2019年にはStigma名義でテクノ〜ハードコア〜ノイズのEPを作ろうと思う。
まとめ:Total Freedom、Arca、Chino Amobiだとかが作ってきたエクスペリメンタル〜クラブ・ミュージック。突き抜けた存在の人については抜群にかっこいいと思っているし、まさにモダンやユース・カルチャーの中心地はそこにあることは十分に理解しているのだけれども、日本のそれらを見たときに本人のキャラクターやSNSとの乖離を感じるとどうしてもついていけなくて、それは日本語の話者であるが故の距離の近さによるものでしかない、個人の捻くれた雑念だというのも承知しているが、とにかくかっこいいと思えなかった。似たような内容のミックス、似たようなヴィジュアル、似たような感性...。そういった感情が肥大していくなかで2018年は外部のレーベルからリリースするというのがどうも上手く実現できなくて、結局はWasabi Tapesという極限に私的な社がどこまでも心地よかった。イベントの出演にしろ、リリースにしろ、かなり得るものが大きかったので、2019年はアウトプットの時間にしたい。つまり、外部へのベクトルを広げたい。いろいろと準備中なのでいい形で発表できたらと思う。


4月:岡崎市の「大ひかりのエクスプロージョン」に出演した。CDJでします、とは事前に主催側に説明していたが、そのCDJの機種が古くてUSB対応しておらず、急遽音源をCD-Rに焼いて人生で初めてのCDでのプレイ。普段、LIVEやDJをやらないスキルの低い自分としても自分なりの理想はあって、そういった意味で結果は散々だった。想定していた曲順を間違えまくったり、音量の調整が機材の問題なのかぶつ切りになったり、まったくやりたいことが出来なかった。岡崎城能楽堂というせっかくの素晴らしいロケーションに応えることが出来ず悲しくなったのを覚えている。そこで流した新曲は元々フルレングスにするつもりだったが気力が湧かなくなり適当に数曲だけを収録して、dJ Gaga Slime & MC Pure Photoshop CoreのEP「Golden Slime Core」として放出。この名義はここでスクラップ。いい加減に忍耐力がほしい。

6月:Orange Milkの日本ツアー(Keith Rankinは体調不良により不参加。再チャレンジしてほしい)に参加。福岡公演と大阪公演に出演した。ここでも経験値の無さというのか、身の丈を知らなさを痛感したというのか、まず、福岡公演では尺が長すぎて(50分)自分でも中盤以降が精神的に苦痛だった。ここでの経験もあって現在は30〜40分が自分にとっての最良だということも判明したので勉強にはなったのだけれども。大阪公演は完全にプロジェクトの選択ミス。ライブでまでパチンコのノイズは聴きたくないのだなと自覚した。制作に関しては興味は失せてないけれどライブとしてのPachinko Machine Musicは2度とやらないと思う。前後してMayor Kenjiの「$egalopolis (Disc 1)」とLonzo Ball Herring OSTの「危険な香り / 聞こえないの」をWasabi Tapesからリリースした。「$egalopolis (Disc 1)」は作っていて楽しかったのでDisc 2を今年か来年にも作りたい。Lonzo Ball Herring OSTについてはスクラップ。南無。

8月:+you & space xの「with u」を、CDではLynnから、デジタルではWasabi Tapesからリリースした。CDはさして売れてなくてLynnに申し訳ないのだけれども、個人的に2018年で最も満足しているリリース。フェルナンド・ペソアに憧れて大した変化もないくせに大量の名義を量産している自分としてはどの名義もいずれは潰していくものだとしか捉えてない(現に最も知名度があると思われるDJWWWWとしてはもう創作活動しないので)のだけれども、この+youだけは続けていきたいと思っていて、Exo Tapes、A Q U A E、Branch Tapesと美しい静寂が広がる小さなレーベルからリリースを重ねてきた延長でLynnという最も現代的な美意識を発信する集団に+youを合流させることが出来て本当に良かった。最後に収録した「go home」についても、自身の人生最良の楽曲で、サンプリングの美しさの極致ともいえるCarl Stoneの「Shing Kee」に一歩近づけたのではないかなと勝手に満足している。この一曲が発表できただけで2018年はいい年だった。

9月:富山哲志の「Blue Music」とDJ Exilevevoの「Pure Trance (Mixtape)」をWasabi Tapesからリリースした。「Blue Music」は、昨今の国産ニューエイジやアンビエント再評価の流れを皮肉りたくて...という斜に構えた姿勢ではなく(若干ある)、Joanna Broukの音源をスクリューさせたりして遊んでいた際に試したエフェクターが抜群によく、この路線で一本作ろうと思ったのが始めたきっかけ。ありがたいことにカセットでリリースしないかと話が来たのでそちらではもう少し作り込んだ内容のものを発表できると思う。「Pure Trance (Mixtape)」は、当時の時点で収録に漏れた曲だとか今後リリースする予定のデモだとかを雑にまとめたミックステープなので思い入れは特にない。「Kitano Blue」だとかも2019年にリリースする予定のアルバムが最終的な完成形なので。

12月:ForestlimitでのK/A/T/O MASSACRE vol.199と、BAR印度洋でのRe:に出演した。K/A/T/O MASSACRE vol.199ではプレイ中に自分の楽曲の出音って改めて悪いんだなと自戒しつつ楽しみながら過ごすことが出来た。ただ、あの会場で求められているのは踊れたり激しかったり、とにかく”ライブ”を感じる音楽なんだろうなということを肌感覚で覚えたのも事実なので、”ライブ”における自分について、いい機会なので考え直したいとも思った。やっぱりCarl Stoneのスタイルにしたい。どうにかしたいな。そういった一抹の不安というか悩みもありながら迎えたRe:がとても満足のいく結果に終わったのはロケーションというか、観客と自分自身の環境の違いが大きかった。転換を都度挟むゆったりとしたスタイルでの進行、観客の少なさ、BAR印度洋の椅子の多さ、CDJながら使用者が私しかいなかったため私が好きなようにセットできた故に私自身も座りながらプレイできた、という複数の要因が寄与した結果だった。リリースとしては、Stu Mileyのs/t EPと2019年にリリースしたくないシングルを3曲ほど在庫処分的にWasabi Tapesにて発表した。Stu Mileyは最初は安いハウス・ミュージックのつもりで始めたのに気付いたらトラップやDnBも作っててどうでもよくなってしまい雑多なEPに(雑じゃない自分の作品などあったのかという疑問もある)。ただ、制作の過程で初めてシンセを導入したStigmaだけは気持ちがよかったので2019年にはStigma名義でテクノ〜ハードコア〜ノイズのEPを作ろうと思う。
まとめ:Total Freedom、Arca、Chino Amobiだとかが作ってきたエクスペリメンタル〜クラブ・ミュージック。突き抜けた存在の人については抜群にかっこいいと思っているし、まさにモダンやユース・カルチャーの中心地はそこにあることは十分に理解しているのだけれども、日本のそれらを見たときに本人のキャラクターやSNSとの乖離を感じるとどうしてもついていけなくて、それは日本語の話者であるが故の距離の近さによるものでしかない、個人の捻くれた雑念だというのも承知しているが、とにかくかっこいいと思えなかった。似たような内容のミックス、似たようなヴィジュアル、似たような感性...。そういった感情が肥大していくなかで2018年は外部のレーベルからリリースするというのがどうも上手く実現できなくて、結局はWasabi Tapesという極限に私的な社がどこまでも心地よかった。イベントの出演にしろ、リリースにしろ、かなり得るものが大きかったので、2019年はアウトプットの時間にしたい。つまり、外部へのベクトルを広げたい。いろいろと準備中なのでいい形で発表できたらと思う。
POSTED BY
Kenji T.
♡
+YOU,
DJ EXILEVEVO,
DJ GAGA SLIME,
LONZO BALL HERRING OST,
MAYOR KENJI,
MC PURE PHOTOSHOP CORE,
N. BRENNAN,
SPACE X,
STIGMA,
STU MILEY,
TETSUSHI TOMIYAMA,
ZZZX1992
Subscribe to:
Posts (Atom)